本研究では、レーザー色素とナノ微粒子をプラスチック内に同時に添加させたランダム散乱材料の光増幅特性を利用して、高効率、高強度導波路レーザーを実現させた。さらに、この性能を生かし、第二高調波発生による波長変換により、黄色領域から紫外領域、また近赤外領域から青色領域への波長域拡大を可能にした。プラスチックベースの導波路色素レーザーにおける超広帯域化の研究成果は、今後の小型導波路レーザーの応用分野の拡大にも繋がると考えられる。 また、直接発光する青色発光材料の探索も同時に行い、市販されているFluorescent Brightener 135や有機EL材料を改良した新化合物スピロビフルオレン化合物(HBP-Spiro)を使用し、高効率、長寿命な導波路レーザーの実現にも至った。
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