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2009 年度 実績報告書

自己組織化法による金属ナノレンズの作製

研究課題

研究課題/領域番号 21760046
研究機関静岡大学

研究代表者

小野 篤史  静岡大学, 若手グローバル研究リーダー育成拠点, 特任助教 (20435639)

キーワード表面プラズモン / 近接場光学 / 金属ナノワイヤ / イメージング / 自己組織化
研究概要

本研究は,光ナノイメージングを目的とし,銀ナノワイヤアレイ構造の作製手法を確立する.銀ナノワイヤは表面プラズモン共鳴によって光を伝送する特性をもつ.申請者は,銀ナノワイヤをアレイ状に配列した構造がレンズの役割を果たすことを世界で始めて見出した.さらにワイヤ径程度の数十ナノメートルに限られた領域の光電場情報を伝送するため,従来不可能であった回折限界を超えた光ナノイメージングを実現するデバイスとして有用である.本年度は,この銀ナノワイヤアレイの作製手法を確立するため,テンプレートとなるナノホールアレイの試作に取り組んだ.ナノホールアレイを鋳型として銀を充填することにより,目的とする銀ナノワイヤアレイを作製するためである.ナノホールアレイの作製手法には,アルミニウムの陽極酸化法を適用した.本手法により得られるアルミナは,電解液の種類、電圧などの陽極酸化条件を制御し,エッチングプロセスを工夫することで,高規則性のナノポーラスを有することが知られている.陽極酸化のための電解液には濃硫酸を用いた.濃硫酸は直径数10nmの細孔を得るのに最適である.このようにアルミニウムの陽極酸化により,任意の径,ピッチを有するナノホールアレイを自己組織化的に作製することを試みたが,ナノホール形成条件の最適化が不十分であり,垂直性,直進性の高いナノホールアレイを作製できなかった.本年度の目標であるテンプレートとなるナノホールアレイ作製手法の確立を達成できなかった.

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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