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2009 年度 実績報告書

界面捕獲法による流路中の細胞挙動の数値シミュレーション

研究課題

研究課題/領域番号 21760136
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

深潟 康二  慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (80361517)

キーワード細胞 / 流体工学 / 数値シミュレーション / マイクロ流路 / 弾性皮膜 / 粘弾性 / Level Set法 / 衡突モデル
研究概要

生化学分析や細胞の培養などを行うμTAS内では微細加工技術により製作されるマイクロ流路が形成されている.マイクロ流路中の実験では圧力や流速分布の実験的測定は難しいため,実験を補間すべく,マイクロ流路中の細胞挙動を再現できる数値シミュレーション技術の構築が期待されている.細胞の力学的な特性は粘弾性を持つことであり,この粘弾性挙動は例えば赤血球をマイクロピペットで吸引することにより観察できる.これまで細胞挙動は様々な数値シミュレーション手法を用いて解析されているが,本研究では連続体としての界面相互作用を取り入れやすいLevel Set法を用いる.細胞とマイクロ流路中の流体を液液二相流であると仮定し,マイクロ流路の流れ中での細胞挙動を解析できる手法を開発する.
本年度は細胞モデルの細胞膜に等方性弾性皮膜モデルを適用し,Level Set関数による細胞膜の変位算出方法を提案した.急拡大縮小流路での数値シミュレーション結果より提案した細胞モデルは変形を捕らえることができるということがわかった.また複数の細胞モデルを取り扱う場合に細胞モデルが重なることを回避するために反発力モデルを提案した.細胞モデル同士を衝突させるシミュレーションから,細胞同士が衝突した時に反発力を入れた計算では界面の重なりを回避できることがわかった.本研究で提案した手法は簡便かつLevel Set法との親和性の高いものであり,容易に3次元計算に拡張できると考えられるため,次年度は実際に提案手法を3次元に拡張し,手法の妥当性を検証する予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] CIP-Level Set法を用いたマイクロ流路中の細胞挙動の数値シミュレーション2009

    • 著者名/発表者名
      田村秀一, 横田理央, 深潟康二
    • 学会等名
      第22回計算力学講演会
    • 発表場所
      金沢
    • 年月日
      20091010-11
  • [図書] 細胞療法・再生医療のための培養システム(紀ノ岡・酒井編)2010

    • 著者名/発表者名
      古川克子, 深潟康二, 牛田多加志
    • 総ページ数
      120-127
    • 出版者
      CMC出版

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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