研究概要 |
この研究では,独立成分分析(ICA)法を用いて,動特性を考慮しながら車両の振動源の同定を行うことを提案し,数値計算と模型実験を通じてその性能を検討する。動的な混合行列を見つけるために,計測した車両加速度の積分,二重積分,微分,二重微分を求め,それらを観測信号として扱いICAを行う。信号源の分離性能を検討するため,二種類の異なる振動によって実験装置を下方から加振した。類似した周波数帯に属する二種類の異なる信号が同定され,同様の結果が数値計算からも得られた。これより,提案手法の妥当性が示された。
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