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2009 年度 実績報告書

日本の実用大型テンタゲートの実地調査と自励的定常振動を支配する非線形効果

研究課題

研究課題/領域番号 21760173
研究機関足利工業大学

研究代表者

阿南 景子  足利工業大学, 工学部, 准教授 (30346077)

キーワード機械力学 / 流体力学 / 流体関連振動 / 自励振動 / 連成振動 / テンタゲート / 動的不安定 / 安全対策
研究概要

テンタゲート式水門の動的不安定に対する安全対策手法を検討するために、テンタゲートの縮小モデルを用いた実験、実用テンタゲートにおける振動実地調査および理論解析を行ってきた。
実用大形テンタゲートの振動実地調査:(独)水資源機構の協力を得て、ダムに新設された大形テンタゲートについて振動実地調査を行った結果について詳細な解析を行い、報告書を作成した。実験では、研究代表者らが以前から提案している鋼棒切断加振法により流水中で巨大なゲートを加振し、そのときのゲートの振動応答を計測している。解析の結果、当ゲートは動的に安定であり、実用運転条件下で振動を引き起こす可能性のないことが確認できた。さらに、動的安定/不安定の判別に関する理論解析法の検証を行うこともできた。
モデル実験:系の非線形効果が支配的となる自励的定常振動について、大形と中形のテンタゲートの3次元モデルゲートを用いた実験を行った。線形理論に支配された微小振動から非線形性が卓越してくる自励的定常振動までの挙動がいろいろな条件下で実験を行い、いくつかの貴重なデータを得た。今後さらに詳細な実験を行い、特性を把握することが必要である。
理論解析:実地調査結果およびモデル実験結果に基づいて、実用大形テンタゲートに適合した理論解析を進めている。解析手法の確立には至っていないが、現象をモデル化し、解析を進めている。小形モデルと実物とのスケールファクターを明らかにすることも試みている。
研究成果の発表:研究成果を国内外で発表した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Field Vibration Tests Concerning the Dynamic Stability of Tainter Gates at the Poe Power Dam2009

    • 著者名/発表者名
      Anami, K.
    • 学会等名
      Hydro 2009 Conference
    • 発表場所
      Lyon, France
    • 年月日
      2009-10-27
  • [学会発表] 米国で実用されているテンタゲートの動的安定に関する振動実地調査2009

    • 著者名/発表者名
      阿南景子
    • 学会等名
      日本機械学会2009年度年次大会
    • 発表場所
      岩手大学
    • 年月日
      2009-09-15
  • [学会発表] Field Tests Concerning the Dynamic Stability of Tainter Gates at the Thermalito Diversion Dam2009

    • 著者名/発表者名
      Anami, K.
    • 学会等名
      WaterPower XVI
    • 発表場所
      Spokane, WA, USA
    • 年月日
      2009-07-30

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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