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2009 年度 実績報告書

人間とロボットの自律性の共有と競合を調整する柔軟な遠隔操縦システム

研究課題

研究課題/領域番号 21760181
研究機関東北大学

研究代表者

大野 和則  東北大学, 大学院・情報科学研究科, 講師 (70379486)

キーワード知能機械 / 人工知能 / リモートセンシング
研究概要

サブクローラを有する全身クローラロボットの遠隔操縦を対象として,簡単な指示でロボットを人間の思った通りに操縦する方法論の研究開発を行っている.多自由度のクローラロボットを簡単に操縦するためには,ロボットの自律性の開発が必要になる.申請者は,不整地を自律的に踏破する能力の開発を行ってきた.しかし,遠隔操縦においては,開発した自律性により,ロボットが人間の意図に反した動きを行うことがある.遠隔操縦ロボットが周囲の壁を傷つけないように、障害物機能を有した場合を想定して例を挙げる.操縦者が,ロボットの目の前にある障害物を押してどかすタスクを行う際,操縦者は障害物の方向にロボットを移動させる.しかし,ロボットは障害物に当たらないように回避動作を行うため,自律性の競合を起こる.このような場合,遠隔操縦ロボットの自律性と,操縦者の自律性の競合を調整する柔軟な操縦システムの開発が必要となる.平成21年度は,移動ロボットの自律不整地踏破能力の改良と,操縦者の入力に基づく衝突・転倒の予測を行った.これらの開発により,Kenafを用いて、段差環境を簡単な指示で自律的に踏破することが可能となった.同時に、ロボットの転倒・衝突の可能性を判断し,回避経路を生成することが出来るようになった.平成22年度は,引き続き、転倒・衝突判定の機能の高度化を行い,人間の意志を尊重しながら簡単な操作で、ロボットを遠隔操縦する枠組みの開発を行う.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] レスキューロボットの遠隔操縦支援技術2010

    • 著者名/発表者名
      大野和則, 城間直司
    • 雑誌名

      日本ロボット学会誌 28

      ページ: 28-31

    • 査読あり
  • [学会発表] Kenaf の半自律操縦支援システムと3次元操縦インタフェースの Disaster City での実証実験2009

    • 著者名/発表者名
      大野和則, 鈴木志穂子, 田所諭, 永谷圭司, 吉田智章, 小柳栄次
    • 学会等名
      第10回 計測自動制御学会 システムインテグレーション部門講演会
    • 発表場所
      芝浦工業大学(東京都)
    • 年月日
      2009-12-24
  • [学会発表] クローラロボットの遠隔操縦支援のための3次元地形計測に基づく不整地踏破姿勢の推定と評価2009

    • 著者名/発表者名
      鈴木志穂子, 大野和則, 竹内栄二朗, 田所諭
    • 学会等名
      第27回日本ロボット学会学術講演会
    • 発表場所
      横浜国立大学(神奈川)
    • 年月日
      2009-09-15
  • [学会発表] クローラロボットの遠隔操縦支援のための3次元地形計測に基づく経路評価2009

    • 著者名/発表者名
      鈴木志穂子, 大野和則, 竹内栄二朗, 田所諭
    • 学会等名
      ロボティクスメカトロニクス講演会
    • 発表場所
      福岡国際会議場(福岡)
    • 年月日
      2009-05-24
  • [備考]

    • URL

      http://www.rm.is.tohoku.ac.jp/

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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