• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

ドライバの認知的・身体的特性に基づく間接型運転支援システムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21760197
研究機関京都大学

研究代表者

平岡 敏洋  京都大学, 情報学研究科, 助教 (30311749)

キーワード運転支援 / 知覚特性 / 触力覚情報
研究概要

H21年度の研究では,「触力覚情報に対する知覚特性の解明」というサブテーマについて研究を行い,以下の成果が得られた.
任意の操舵反力を提示可能なステアリング型の触力覚インタフェースを含むドライビングシミュレータを用いて被験者実験を行い,操舵反力トルクゲインの違いが運転行動および主観評価に与える影響について検証した.運転者が周期操舵を行う状況としてパイロンスラローム実験を行った結果,路面摩擦係数が小さくなることで運転が困難になるほど,操舵反力トルクが極端に小さくなる場合に車両挙動の安定性が低下するという結果が得られた.主観評価においても操舵反力トルクが極端に小さい車両が運転し難いという傾向にあった。また,運転者がステアリングホイールを保持する状況として定常円旋回実験を行った結果,パイロンスラローム実験とは異なり,操舵反力トルクの違いが車両挙動に与える影響はほとんどなかったが,操舵反力トルクが極端に小さくなる場合には精神的負担になるという結果が得られた.
以上より,車両挙動の安定性という観点からは,操舵反力トルクが極端に小さいと悪影響を与え,大きくなればなるほど安定性が増すという結果が得られた.主観評価結果も概ね実験結果を裏付けるものとなったが,一部の被験者から「ハンドルが重すぎると思うように動かせない」といった意見も出ており,操舵反力トルクゲインが身体的負担に与える影響については更なる検証が必要である.
車両状態を反映した触力覚情報提示系を有する間接型運転支援システムおいて,本年度得られた知見に基づく操舵反力トルクゲインの設定を行うことで,運転者にとってより容易かっ確実に車両状態を把握できるような操舵反力提示が期待できる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 操舵反力トルクの大きさがSBW車両の運転行動に与える影響2009

    • 著者名/発表者名
      平岡敏洋
    • 学会等名
      ヒューマンインタフェースシンポジウム2009
    • 発表場所
      お茶の水大学(東京)
    • 年月日
      2009-09-04
  • [学会発表] Experimental evaluation on effect of steering reactivetorque of SBW vehicle on driving behavior2009

    • 著者名/発表者名
      T.Hiraoka
    • 学会等名
      ICROS-SICE International Joint Conference 2009
    • 発表場所
      福岡国際会議場(福岡)
    • 年月日
      2009-08-21

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi