研究概要 |
初年度の取り組みとして,新しい有指向性広視野センサのレンズ部の設計を中心に行った.ここでは,光学系の設計・評価に必要となるエミュレート用広視野センサ試作機を製作する試作フェーズとレンズ設計を行う設計・評価フェーズの2つが実施された. エミュレート試作機とは設備備品費を用いて購入した高解像度CMOSカラーカメラに画角180度の超広角レンズを光学系設計用コンピュータと組合せてを製作したものであり,このエミュレート試作機からの入力画像を下に,設計する広角中心窩レンズの像高分布の動的変化を考慮に入れ,レンズ仕様に求められる目標値とそれを一意に与えるレンズ手法を確立させた.このために国内旅費の中から調査・研究旅費を使用し,光学機器メーカー清原光学株式会社の技術協力を受けて,光学設計シミュレーションソフトウェア(年間サポート)を用いて.とくにシミュレーション入カレンズ及び出カレンズの非球面形状を制御することによりエミュレータが算出した投影像高分を実現することを第1の目標とし,任意の像高分布に対して,他の収差がどのようにあわられるのか評価を行った(設計・評価フェーズ). レンズ設計や光学機能材料の選定のための技術的支援を受けるために,国内旅費の中から調査・研究旅費ならびに研究打合せ旅費を使用し,以下の各研究者を訪問したJ.W.Burdiok・California Institute of Technology・USA,佐藤進,秋田県高度工業研究所,鈴木達也・名古屋大学.また,適宜,光学系の股計・評価において,光学機器メーカー清原光学株式会社の技術協力を受けた.
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