研究概要 |
本研究の目的は,高濃度ボロン(B)をドープした超ナノ微結晶ダイヤモンド(UNCD)薄膜の超伝導特性を明らかにすることである.初年度では,Bのドープ量を変化させて膜作製を行い,UNCD薄膜の電気伝導度を制御できることを確認した.次年度では超伝導特性を評価するために,低温領域(~3.6K)にて電気伝導度測定を試みた.約110K以下では,オーミック電極が剥離し,電気伝導度が測定できなかった.低温域にてUNCD薄膜と密着性の良い電極材料を探索する必要がある.本手法にて高濃度BドープUNCD薄膜自体は形成できていることから,本研究の発展が大いに期待できる.今後,本研究を継続していく予定である.
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