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2010 年度 実績報告書

符号化ノイズを積極的に利用した画像通信に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21760282
研究機関富山大学

研究代表者

稲積 泰宏  富山大学, 大学院・理工学研究部(工学), 講師 (30367255)

キーワードWeb画像 / JPEG / JPEG2000 / 符号化ノイズ / 通信システム / フレームワーク / 主観評価
研究概要

近年、Web上には膨大な画像が流通している。そのため、当該画像群を用いて対象画像と類似した画像を生成する事が可能である。類似画像が存在すれば、対象画像を必要以上に量子化することにより効率よく符号化することができると考えられる。そこで本研究では、既存の符号化方式との親和性を考慮し、JPEG符号化やJPEG2000符号化におけるノイズを情報源符号化の際に積極的に発生させ、情報源復号の際に類似画像を用いて当該ノイズを抑制するフレームワークを提案した。
前年度では、Web画像特徴データベースはWeb画像のブロックの集合で構成すればよいことが明らかとなったため、それを踏まえ、本年度は、本手法の適用範囲を検証するために主観評価実験を行った。主観評価の結果より、「自然」に関する個人差が大きいことが判明した。これに関しては、個人の経験や好みが大きく影響していることが示唆され、評価値を全体の平均で扱うことが難しい問題であることがわかった。
また、提案法のフレームワークについて,JPEG2000符号化においても主観的に改善可能かを検証した。一般に、JPEG2000のノイズは全体的にぼけが顕著になり、提案法のフレームワークにより,平坦な領域ではノイズを強調してしまう結果となった。一方で、芝生等のテクスチャ領域では、失われたテクスチャが「自然」に改善することが主観的に明らかとなった。
以上より、提案法のフレームワークは様々な画像通信に直接適用可能であることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] Web画像群を用いた静止画像の擬似表現スケーラブル符号化法の検討2010

    • 著者名/発表者名
      荒井みどり、稲積泰宏、宮田高道、堀田裕弘
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌

      巻: Vol.J93-D ページ: 1661-1664

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Web画像群に基づく画質改善に適したブロックの選択法2010

    • 著者名/発表者名
      小寺浩之、稲積泰宏、堀田裕弘
    • 雑誌名

      映像情報メディア学会誌

      巻: 64 ページ: 1718-1721

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Seam Carvingに基づく空間スケーラブル符号化法の提案2010

    • 著者名/発表者名
      寺田一成、稲積泰宏、堀田裕弘
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌

      巻: J93-D(9) ページ: 1665-1668

    • 査読あり
  • [雑誌論文] DCT係数の統計的性質を用いたテクスチャ再構成法2010

    • 著者名/発表者名
      道上浩行、稲積泰宏、堀田裕弘
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌

      巻: J93-D(9) ページ: 1679-1681

    • 査読あり
  • [学会発表] Web画像を用いたリサイズにより生じる画質劣化の改善法2011

    • 著者名/発表者名
      深田和也
    • 学会等名
      電子情報通信学会
    • 発表場所
      東京都市大学(東京都)
    • 年月日
      2011-03-15
  • [学会発表] Pre/Post Processing Method for Blocking Artifacts Removal2010

    • 著者名/発表者名
      Midori Arai,Yasuhiro Inazumi, Yoshikazu Kawayoke,Yuukou Horita
    • 学会等名
      WPCIP2010
    • 発表場所
      ウインクあいち
    • 年月日
      2010-12-07
  • [学会発表] DCT係数の統計的性質を用いたテクスチャ再構成法の品質改善2010

    • 著者名/発表者名
      道上浩行、稲積泰宏、堀田裕弘
    • 学会等名
      映像情報メディア学会メディア工学研究会
    • 発表場所
      まつや千千
    • 年月日
      2010-10-18
  • [学会発表] Seam Carvingに基づく空間スケーラブル符号化法における情報量削減の一検討2010

    • 著者名/発表者名
      寺田一成、稲積泰宏、堀田裕弘
    • 学会等名
      映像情報メディア学会メディア工学研究会
    • 発表場所
      まつや千千
    • 年月日
      2010-10-18
  • [学会発表] Web画像群を用いた画質改善法における改善パラメータと主観品質の関係について2010

    • 著者名/発表者名
      小寺浩之、稲積泰宏、堀田裕弘
    • 学会等名
      電子情報通信学会IMQ研究会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2010-08-27
  • [学会発表] Web画像群を用いたJPEG2000による画像通信システムの検討2010

    • 著者名/発表者名
      井原春佳、稲積泰宏、堀田裕弘
    • 学会等名
      電子情報通信学会IMQ研究会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2010-08-27

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公開日: 2012-07-19  

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