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2009 年度 実績報告書

周期信号処理に基づく周期ウェーブレット変換技術の研究開発

研究課題

研究課題/領域番号 21760296
研究機関愛媛大学

研究代表者

宇戸 寿幸  愛媛大学, 大学院・理工学研究科, 講師 (90380261)

キーワードウェーブレット / フィルタバンク / 周期信号処理 / 画像符号化 / 電子透かし
研究概要

ウェーブレット変換に関する時間周波数分解能の向上および計算量の低減を目的として、周期信号処理に基づいた設計法および実現法について研究し、その応用技術を開発した。大局的な目標として、周期ウェーブレット変換技術の研究開発を通じて、周期信号処理技術ならびにウェーブレット変換の汎用を促す役割を担うのが本研究である。本年度の主な成果は次の通りである。
1. 低演算量で知られるコサイン変調フィルタバンクの設計法を研究し、提案手法によって圧縮性能および計算量の点で優れた画像符号化システムが実現可能であることを明らかにした。
2. 周期的な構造を有する任意周期の多相直交系列の生成法を研究し、提案手法がこれまでの生成法を包含する多相直交系列を生成可能であることを明らかにした。
3. 周期信号処理技術の一つである直交周期複素数系列セットに基づく電子透かし法を開発し、提案手法のロバスト性や画質、署名情報量といった基本的な性能を明らかにした。また、さまざまな種類の周期系列を用いた電子透かし法を検討し、周期信号処理技術の有用性を確認した。
上記に加えて、ウェーブレット変換係数をコンパクトに表現する符号化方式も開発し、その成果をまとめた論文を国際会議に投稿中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 任意周期の新しい多相直交周期系列の生成法2009

    • 著者名/発表者名
      大上健二, 宇戸寿幸
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌A Vol.J92-A, No.11

      ページ: 917-920

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A Novel Design of Regular Cosine-Modulated Filter Banks for Image Coding2009

    • 著者名/発表者名
      Toshiyuki Uto, Masaaki Ikehara, Kenji Ohue
    • 雑誌名

      IEICE Transaction on Fundamentals Vol.E92-A, No.7

      ページ: 1633-1641

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 直交周期複素数系列セットを用いたスミア電子透かし法2009

    • 著者名/発表者名
      清水一平, 宇戸寿幸, 大上健二
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 回路とシステム研究会 Vol.109, No.396

      ページ: 49-54

  • [学会発表] Dual-Tree Complex Wavelet Transform Arising from Cosine-Sine Modulated Filter Banks2009

    • 著者名/発表者名
      Seisuke Kyochi, Toshiyuki Uto, Masaaki Ikehara
    • 学会等名
      IEEE International Symposium on Circuits and Systems
    • 発表場所
      台湾・台北
    • 年月日
      2009-05-24

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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