研究課題
ウェーブレット変換に関する時間周波数分解能の向上および計算量の低減を目的として、周期信号処理に基づいた設計法および実現法について研究し、その応用技術を開発した。大局的な目標として、周期ウェーブレット変換技術の研究開発を通じて、周期信号処理技術ならびにウェーブレット変換の汎用を促す役割を担うのが本研究である。本年度の主な成果は次の通りである。1.ウェーブレット変換画像を少ないビット数により表現する符号化方式を研究し、提案手法によって圧縮性能の向上が得られることを明らかにした。2.三次元モデルの著作権を保護する電子透かし法を開発し、周期信号処理とウェーブレット変換とを組み合わせた提案手法のロバスト性や画質、署名情報量といった基本的な性能を明らかにした。3.二次元画像の著作権を保護する電子透かし法を開発し、周期信号処理を用いた提案手法により画質劣化の低減および埋め込み情報量の増加が可能であることを明らかにした。上記の三次元モデル用電子透かしの研究は引き続き継続しており、その成果をまとめた論文を論文誌に投稿中である。
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電子情報通信学会技術研究報告 情報理論研究会
巻: Vol.110, No.442 ページ: 367-372
巻: Vol.110, No.442 ページ: 361-366