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2009 年度 実績報告書

多端子情報理論に基づく未知情報を含んだセンサネットワークの信頼度評価

研究課題

研究課題/領域番号 21760298
研究機関青山学院大学

研究代表者

野村 亮  青山学院大学, 理工学部, 助教 (90329102)

キーワード情報通信工学 / 情報基礎 / 情報理論
研究概要

多数のセンサデバイスをネットワークで結んだ通信システムを用いてセンシングを行うセンサネットワークは多様な応用分野を持ち,その理論的枠組みの構築が求められている.近年多端子情報理論を用いてセンサネットワークを数理モデル化し,その基礎的性質を考察する研究が一定の成果を挙げている.そこでは特に誤りなし,あるいは微少な誤り以下で通信可能な条件を考察する研究とその条件を達成するアルゴリズムを構築する研究の二つが研究対象となっている.これら従来研究においては,情報源や通信路の確率構造を既知と仮定している場合がほとんどであるが,実用化を考えた際には確率構造が未知である場合も少なくないと考えられる.
本研究では,従来仮定されていた情報源の確率構造が既知であるという仮定が成立しない状況において研究を進め,以下のことを明らかにした.1.1対1通信モデルにおいて情報源の確率構造が未知であるという状況を数理モデル化し,あらかじめ設定した微少な誤り以下で通信が可能な条件を考察した.2.1.で得られた成果を拡張し,多対一通信モデルにおいて情報源の確率構造が未知である状況をモデル化し,(1)誤りを許容しない場合,(2)あらかじめ設定した微少な誤りを許容する場合,のそれぞれにおいて通信が可能な条件を明らかにした.得られた成果は,従来理論的に考察されていなかった情報源の確率構造が未知の場合を対象にしているため,対象が広範囲であり,その応用上の意義は大きいと考えられる.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] KL情報量を制約としたResolvability問題における達成可能条件の評価2010

    • 著者名/発表者名
      野村亮
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 J93-A

      ページ: 216-221

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 多端氏情報理論に基づくセンサネットワークのモデル化と信頼度評価2009

    • 著者名/発表者名
      野村亮
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌:数理モデル化と応用 3

      ページ: 13-24

    • 査読あり
  • [雑誌論文] On the Condition of ε-Transmissible Joint Source Channel Coding for General Sources and General Channels2009

    • 著者名/発表者名
      野村亮
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 E92-A

      ページ: 2936-2940

    • 査読あり
  • [学会発表] A Note on Fixed-Length Coding Theorem for Sources with Side Information2009

    • 著者名/発表者名
      野村亮
    • 学会等名
      電子情報通信学会情報理論研究会
    • 発表場所
      上智大学(東京都)
    • 年月日
      2009-09-30
  • [学会発表] 相関のある情報源に対する符号化定理に関する一考察2009

    • 著者名/発表者名
      野村亮
    • 学会等名
      第7回シャノン理論ワークショップ
    • 発表場所
      道後温泉ホテル椿館(愛媛県)
    • 年月日
      2009-09-25

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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