研究概要 |
本実験では,動く標的に対するコウモリの超音波パルスの放射方向及び視野に相当するビーム幅の制御に関して,マイクロホンアレイを設置した室内の飛行実験より計測した.その結果, (1)獲物が逃避行動を開始する1m以内まで接近すると,ビーム幅を拡大させること, (2)ビーム幅の拡大は,獲物の移動角度よりも常に大きく,獲物の動きが音響視野内に収まること, (3)超音波パルスの周波数は一定であったことから,ビーム幅の拡大は放射部分である鼻孔やその周辺の鼻葉の形状変化による可能性がある,ことを明らかにした.
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