非線形性・不確かさ・むだ時間を含むシステムの量子化制御

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21760329
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 制御工学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 東 俊一 京都大学, 大学院・情報学研究科, 助教 (40420400)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2010
• キーワード: 量子化制御 / 量子化システム / 非線形システム / 不確かなシステム / むだ時間システム

研究概要

本研究では,実応用を志向した新たな量子化制御理論の確立を目指し,特に,非線形性・不確かさ・むだ時間が含まれる制御対象に対する量子化制御器の設計問題の検討を行なった.その結果,非線形システム,不確かさを含むシステム,むだ時間システムのそれぞれに対し,良好に動作する量子化制御器の導出に成功した.提案した制御器の有効性は,理論解析および数値シミュレーションによって確認した.

研究成果

• [雑誌論文] 変調器のモデルベースド設計によるDC/ACインバータの高効率化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 東俊一, 吉村僚太, 杉江俊治
  • 雑誌名: 計測自動制御学会論文集 Vol.46, No.8 ページ: 493/500
  • 査読あり
• [雑誌論文] 非線形システムに対するモデルマッチング量子化 (2009)
  • 著者名/発表者名: 東俊一, 杉江俊治
  • 雑誌名: 計測自動制御学会論文集 Vol.45, No.7 ページ: 356/360
  • 査読あり
• [学会発表] Discrete Abstraction of StochasticNonlinear Systems (2010)
  • 著者名/発表者名: Shun-ichi Azuma, George J.Pappas
  • 学会等名: A Bisimulation Function Approach, 2010 American Control Conference
  • 発表場所: Baltimore, MD, USA
  • 年月日: 2010-06-30
• [備考] 本研究を含む研究代表者の一連の成果に対し,2011年度計測自動制御学会制御部門パイオニア賞が授与された(2011年3月17日)
  • URL: http://www.sice-ctrl.jp/jp/wiki/wiki.cgi/c/academic?page=FrontPage
• [備考] 本研究に関連し,学術雑誌のゲストエディタに選任され下記の特集号の編集を行った
• [備考] 杉江俊治,東俊一(編集) : 特集量子化制御 : 物理と情報をつなぐ新技術,計測と制御,Vol.49,No.11(2010)また,本特集号において3 本の解説記事を寄稿した
• [備考] 南裕樹,東俊一,杉江俊治:ハーフトーン画像処理:画像の量子化による情報圧縮,計測と制御,Vol.49,No.11,pp.808/813(2010)査読有
• [備考] 東俊一,杉江俊治:離散値入力フィードバック制御のための動的量子化器,計測と制御,Vol.49,No.11,pp.795/800(2010)査読有
• [備考] 杉江俊治,東俊一:量子化制御:物理と情報をつなぐ新技術,計測と制御,Vol.49,No.11,pp.771/775(2010)査読有
  • URL: http://www.sice.or.jp/~journal/moku49-11.html