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2011 年度 実績報告書

確率共振現象を取り入れた制御システムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21760331
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

堀田 育志  兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (30418652)

キーワード制御システム / 確率共振(確率共鳴) / Field-Programmable Gate Array
研究概要

多自由度人工筋肉システムを用いたSR制御システムの耐故障性能テスト
本年度は、SR制御システムの耐故障性能に重点をおいて研究を行った。Field-Programmable Gate Array(FPGA)に実装したSRリング発振器システムを用い、台車の光追随制御システムをシミュレートするシステムを構築した。さらに、人工筋肉に見立てたポリマーメタル複合体アクチュエータを想定した多自由度システムを、FPGAで生成した信号をもとにコンピュータ上で動作をシミュレートするシステムを構築した。これにより、SR制御システムの耐故障性能テストをシミュレートできる環境が整った。
FPGA-SRリング発振器を用いた多自由度システムの制御と耐故障性の動的解析
上記研究により実現されたFPGA-SR制御システムを用い、FPGA上の各SR丘ニットのON/OFF状態を切り替えることで素子の正常/故障状態を切り替え、多自由度アクチュエータのレスポンス(入出力のSNR)を素子故障数の関数としてプロットすることでシステム耐故障性能及び人工筋肉の制御用途、の可能性を調べた,システムに加えるノイズ強度がSRユニットの閾値に対して小さい時は、素子の故障数が増加するとシステムのレスポンスを示すSNRは低下するが、その状態からノイズ強度を増加するとSNRが増加してシステムのレスポンスが改善し、ノイズによってシステム全体の耐故障性能が向上することがわかった。この現象は、生体システムに見られる行動の確率共振現象と呼ばれているものと類似しそおり、これまで個々の現象として調べられてきた確率共振現象が、その集合システムにおいても機能することを明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 産業財産権 (1件)

  • [産業財産権] ゆらぎ発振器、ゆらぎ発振システム、観測装置、及び制御システム2009

    • 発明者名
      堀田育志, 神吉輝夫, 他4名
    • 権利者名
      大阪大学
    • 産業財産権番号
      特許第4875161号
    • 出願年月日
      2009-12-03
    • 取得年月日
      2011-11-02

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公開日: 2013-06-26  

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