研究課題
平成22年度は、昨年度までに開発した「てこ式直接引張クリープ試験機」を用いて、一般の形状を有する骨材を内包した若材齢モルタル試験体の引張クリープ試験を行った。そして、持続的荷重が作用した若材齢コンクリートの崩壊までの一連の過程において、アコースティックエミッション(AE)パラメータ解析を通して追跡しながら、内部に発生・蓄積する微視的破壊が如何にクリープ変位や崩壊に寄与するかを明らかにした。また、圧縮力が作用するコンクリートでは、試験体のアスペクト比を変化させた試験体を対象に圧縮クリープ試験を実施することで、若材齢コンクリートの圧縮クリープ変位を微視的破壊の集合と関連付けて説明することを目指し、特にクリープ変位の局所化に着目して検討を進めた。そして、圧縮型クリープにおいても、微視的破壊の貢献度について明らかにしたとともに、クリープひずみの増加特性について実験的に明らかにした。なお、本研究の成果は、日本コンクリート工学年次論文集(査読済修正中)に2編投稿している。
すべて 2010
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)
コンクリート工学年次論文集
巻: 32 ページ: 1739-1744
2010 Taiwan-Japan Joint Symposium on the Advancement of Urban Earthquake Hazard Mitigation Technology
巻: 1 ページ: 89-92
土木学会第65回年次学術講演会概要集
巻: V-167 ページ: 333-334