研究概要 |
本研究は,耐火性能は要求されていない鋼製橋梁構造物に着目し,火災発生時の鋼製橋梁の挙動の特徴を明らかすることを目的とした.初年度は,国内外における過去の鋼製高架橋の被災事例および損傷事例の収集,およびタンクローリーの事故による火災での発熱量および中心軸火炎温度を推定し,大型のタンクローリーの場合,鋼橋は1000℃以上にもなる火炎に1時間程度曝される場合があることが分かった.2年目は,近年開発された橋梁用高張力鋼であるSBHS500およびSBHS700の高温引張試験を行い,高温時の機械的特性を従来鋼のSM490YとSM570TMCと比較して明らかにした.
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