• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

強度発現阻害物質を用いた超低強度の固化処理浚渫泥土の配合設計方法の提案

研究課題

研究課題/領域番号 21760370
研究機関横浜国立大学

研究代表者

早野 公敏  横浜国立大学, 都市イノベーション研究院, 准教授 (40302632)

キーワード浚渫粘土 / リサイクル / 建設材料 / セメント固化処理土 / 添加剤 / 糖 / 強度 / 均質性
研究概要

良質な地盤材料が枯渇してきているために,港湾・河川工事等の浚渫で発生する軟弱な泥土にセメントあるいはセメント系固化材を混合して,新たに固化処理泥土として建設材料に利用するケースが増えている,一般的に,固化処理土は自然堆積粘土に比較して強度が大きく硬い.そのため変形・破壊挙動がクラックの発生を伴う脆性的なものになる.この欠点により固化処理泥土の利用範囲が限られてしまい,用途の拡大が妨げられている.
そこで本課題では,固化処理泥土の強度発現を効率的に促進させるという従来の発想を転換して,強度発現を抑制する添加剤に着目し,その効果およびメカニズムを明らかにするとともに,均質でかつ長期的に変形追従性を有する,自然堆積土に近い性質を有する超低強度の固化処理泥土の配合設計方法の提案を目的として実施した.当該年度は強度発現抑制剤として糖に着目して実験的検討を行った.その結果,以下の知見が得られた.
糖を添加することで強度発現を長期的に抑制することができ、糖添加率を増加するほど強度が抑制されることが分かった.また,この効果は原料土の物性の違いにあまり影響を受けないが,セメントの量には影響をやや受けてセメント添加率が増加するほど糖による効果が強いことが分かった.また,糖を添加しても一軸圧縮強さと変形係数の相関関係はあまり変化せず,さらに透水係数と一軸圧縮強さに相関関係が認められることが分かった.従って配合設計の基本として,一軸圧縮強さを糖添加率と養生日数の関係で表現することを提案した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 糖添加がセメント改良浚渫泥土の強度・透水特性に及ぼす影響2011

    • 著者名/発表者名
      世一信吾, 御手洗義夫, 早野公敏
    • 雑誌名

      第46回地盤工学研究発表会講演集

      巻: 1 ページ: 243-244

  • [学会発表] 糖添加がセメント改良浚渫泥土の強度・透水特性に及ぼす影響2011

    • 著者名/発表者名
      世一信吾
    • 学会等名
      第46回地盤工学研究発表会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2011-07-07

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi