研究課題
若手研究(B)
吉野川流域および那賀川流域の森林流域を対象に大雨時の洪水低減機能と斜面崩壊危険性の関係について考察した.特に那賀川流域について日雨量の日本記録(当時)を更新した昭和51年台風17号や平成16年台風10号等を対象に行った流出解析から,流域の貯水能が最大になっても直ちに斜面崩壊が発生していなかったと推測され,洪水低減機能(貯水能)の大きさが斜面崩壊危険性の増大に直接繋がることはないこと,地中水量よりも直前の降雨強度がより大きな影響を与えているという推論を得た.
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水工学論文集 第55巻
ページ: 559-564
水工学論文集 第54巻
ページ: 511-516