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2010 年度 実績報告書

ドライバーの感覚と街路のしつらえを利用した地区交通安全対策に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21760400
研究機関岡山大学

研究代表者

橋本 成仁  岡山大学, 大学院・環境学研究科, 准教授 (80291318)

キーワード地区交通計画 / 交通安全 / 自動車走行速度 / 規制速度
研究概要

平成21年度には、街路空間の空間要素とそこを走行する自動車の走行速度の関係についてモデル化に成功した。平成22年度は、実際に都市への適用を行う際に必要となる自動車走行速度に関する面的な速度規制エリアの設定方法について検討するとともに、そのモデルを実地に適用した。
面的な速度規制エリアの設定方法は、現在、多くの国で行われている面的な速度規制の実施を念頭に、ドライバーが無意識に走行する速度と速度規制とが適合していれば、規制の遵守率も高くなるという仮定のもとで誰もがストレスを感じずに遵守する規制エリアの設定方法について検討した。その結果、前年度に作成したモデルを援用することにより、合理的な設定が可能であることが明らかになった。
さらに、実地適用として、島根県出雲市にある出雲大社の参道を対象として、平成22年11月に社会実験を行った。この参道はもともと中央線のある幅員7mの車道と両側にそれぞれ2.5mの路側帯が存在する道路であるが、ここで中央線を抹消し、車道幅員5m、両側に3.5mの路側帯の道路に改修した。その結果、昨年度作成していた走行速度モデルの結果と、走行する自動車の走行速度の実測値がほぼ同じ値となり、本研究で検討してきたモデルの有効性が確認できた。
以上のように、本研究では2年間にわたり、街路空間の要素とそこを走行する自動車の走行速度について検討を進めてきたが、その結果、有効なモデルの作成ができた。また、そのモデルを援用することにより、実際の街路空間において、ドライバーが無意識に安全な速度で走行する空間整備の方法について、ケーススタディを通じてその可能性を示すことができた。さらに、街路空間を整備する際に必要な速度規制のエリア設定の方法についても検討を行い、一定の成果を得られた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 神門通りの道路整備事業について2011

    • 著者名/発表者名
      西村成人, 藤原敏弘, 佐々木洋, 高木清, 橋本成仁, 森山昌幸
    • 雑誌名

      都市計画学会中国四国支部都市計画研究講演集

      巻: 9 ページ: 49-52

  • [雑誌論文] ドライバーから見た生活道路における面的な速度規制の実現に向けた規制速度の決定方法に関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      橋本成仁, 佐伯亮子, 吉城秀治
    • 雑誌名

      都市計画論文集

      巻: No.45 ページ: 859-864

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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