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2009 年度 実績報告書

複数日にわたるデポジット・返金制度を考慮した新たな混雑課金政策の分析技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21760402
研究機関熊本大学

研究代表者

圓山 琢也  熊本大学, 政策創造研究教育センター, 准教授 (20361529)

キーワードロード・プライシング / ネットワーク均衡モデル / 交通需要マネジメント / 二段階最適化問題
研究概要

1.本研究の基礎となる混雑課金政策に関する分析技術の最新の研究動向をレビュー論文として取りまとめた。次善課金の分類整理・課金収入の返金法に着目した新政策について重点的に紹介し、既存の研究成果の体系化、今後の研究展望も試みた。
2.現実的な次善課金には、流入時コードン、流出入時コードン、エリア課金、上限付コードン、到着地別デポジット付課金など、さまざまな種類がありうることを指摘し、それらの特徴の違いを、研究代表者らが既存研究で構築しているモデルを改良して分析した。最適課金レベル、最適課金時の収入などに違いが生じることを現実都市圏を対象に実証的に明らかにした。
3.都心部流入時課金の最適設計においては、課金レベルと課金区域の2つの考慮すべき要素がある。既存研究では、所与の課金区域に対して、課金レベルのみを最適化していることが多かった。本研究では、エリア課金の課金レベルと課金区域の同時最適化の計算法を新たに開発し、実都市圏に適用して、その実用性・有用性を明らかにした。この計算法の開発・適用により、エリア課金とコードン課金の違いについて、新たな知見が得られており、実政策上の有用性も高い。具体的には、最適エリア課金領域と最適コードン課金領域の形状は大幅に異なり、その最適値において、社会的余剰値は、コードン課金のほうが高いこと、領域の形状・大きさの変化に対しての安定性はエリア課金のほうが高いことなどである。さらに、本計算法は、複数目でのデポジット・返金制度を考慮した本研究の主題の新制度の最適設計への応用が次年度以降期待できる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 都市域における混雑課金の政策分析:レビューと展望2009

    • 著者名/発表者名
      円山琢也
    • 雑誌名

      土木計画学研究・論文集 Vol.26(1)

      ページ: 15-32

  • [学会発表] エリア課金における課金領域とレベルの同時最適化2010

    • 著者名/発表者名
      高木良太, 円山琢也, 溝上章志
    • 学会等名
      平成21年度土木学会西部支部研究発表会
    • 発表場所
      熊本・崇城大学
    • 年月日
      2010-03-06
  • [学会発表] TRB 89th Annual Meeting2010

    • 著者名/発表者名
      Maruyama, T., Sumalee, A., Mizokami, S., Kakimoto, R.
    • 学会等名
      A modeling framework for evaluating road pricing schemes with daily price-cap and destination credit
    • 発表場所
      Washington D.C., USA TRB 89th Annual Meeting
    • 年月日
      2010-01-12
  • [学会発表] 都市構造と次善混雑課金2009

    • 著者名/発表者名
      円山琢也
    • 学会等名
      第39回土木計画学研究発表会
    • 発表場所
      徳島・徳島大学
    • 年月日
      2009-06-13

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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