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2010 年度 実績報告書

低炭素性・透明性の高い撃込み鋲による接合工法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21760445
研究機関仙台高等専門学校

研究代表者

李 晩在  仙台高等専門学校, 建築デザイン学科, 准教授 (60442448)

キーワード撃込み鋲 / 構造用鋼材 / 軽量鉄骨 / せん断試験 / 引剥し試験 / 破壊形状
研究概要

火薬の爆発を利用した専用の鋲打ち機により鋲を鋼材に撃込む撃込み鋲接合は,電源が不要となり,天候に左右されないので,施工性の向上や工期短縮が期待できる.撃込み鋲接合を構造用鋼材とデッキプレートの接合に用いる既存の用途以外に,最近,需要の増加と適用範囲の拡大に直面している軽量鉄骨構造に適用することを試みる.
本研究では,板厚6mm以下の軽量鉄骨構造の鋼管や形鋼などに用いた撃込み鋲の接合特性を実験によって明らかにすることを目的とする.具体的には,軽量鉄骨材とデッキプレートの撃込み鋲接合部に引剥し力が作用する場合とせん断力が作用する場合について調査した.
撃込み鋲接合の引剥し耐力はデッキプレート厚さの影響を最も受けており,根入れ深さと鋼種の影響をあまり受けないことが分かった.また,最大引剥し耐力はデッキプレート厚さ1.0mmに比べ,1.2と1.6mmで大きい値を示すが,1.2と1.6mmの差はあまりなかった.最終的な破壊形状はほとんどデッキプレートの破断であるが,一部で撃込み鋲の座金抜けが見られた.しかし,座金抜けの場合も最大引剥し耐力はあまり低下しないことが分かった.
撃込み鋲接合のせん断耐力はデッキプレート厚さの影響を最も受けているが,鋼種の影響は受けないことが分かった.また,せん断耐力はデッキプレートが厚くなる程,根入れ深さが大きくなる程,大きい値を示した.ほとんどの試験体でデッキプレートの端抜け後せん断破壊が見られたが,比較的デッキプレートの厚い1.6mmではデッキの端抜け後せん断破断,端抜け破断,撃込み鋲引抜けの3種類の破壊形状が現れた.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 撃込み鋲の接合性能に関する研究-デッキプレート-せん断試験及び引剥し試験-2010

    • 著者名/発表者名
      李晩在
    • 雑誌名

      鋼構造年次論文報告集

      巻: 18巻 ページ: 77-84

    • 査読あり
  • [学会発表] Push-out Test of Mechanical Shear Connector using Powder Actuated Nail2010

    • 著者名/発表者名
      李晩在
    • 学会等名
      8th International Symposium on Architectural Interchanges in Asia
    • 発表場所
      西日本総合展示場(福岡県)
    • 年月日
      2010-11-09
  • [学会発表] 撃込み鋲とデッキプレートの接合性能に関する研究-せん断試験-2010

    • 著者名/発表者名
      李晩在
    • 学会等名
      2010(北陸)日本建築学会大会
    • 発表場所
      富山大学(富山県)
    • 年月日
      2010-09-09
  • [学会発表] 撃込み鋲とデッキプレートの接合性能に関する研究-引剥し試験-2010

    • 著者名/発表者名
      李晩在
    • 学会等名
      2010(北陸)日本建築学会大会
    • 発表場所
      富山大学(富山県)
    • 年月日
      2010-09-09
  • [学会発表] 撃込み鋲を用いたシアコネクタのせん断基礎実験-せん断試験C-2010

    • 著者名/発表者名
      李晩在
    • 学会等名
      2010(北陸)日本建築学会大会
    • 発表場所
      富山大学(富山県)
    • 年月日
      2010-09-09
  • [学会発表] 撃込み鋲とデッキプレートの接合性能に関する研究-引剥し試験及びせん断試験-2010

    • 著者名/発表者名
      李晩在
    • 学会等名
      2010年度第73回日本建築学会東北支部研究報告会
    • 発表場所
      東北芸術工科大学(山形県)
    • 年月日
      2010-06-19

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公開日: 2012-07-19  

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