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2010 年度 実績報告書

都市計画・まちづくり分野における「都市の情報」の収集・蓄積・開示の総合化

研究課題

研究課題/領域番号 21760465
研究機関東京大学

研究代表者

真鍋 陸太郎  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教 (30302780)

キーワード計画論 / 都市の情報 / 市民参加 / まちづくり
研究概要

本研究では、都市計画・まちづくり分野で活用される都市および都市計画に関する情報を、都市計画法第6条に定められた都市計画基礎調査をはじめとした行政内での調査、すなわち「行政調査型」と、近年の参加型まちづくりの成果の一部ともいえる参加型まちづくりを通じて収集された情報、すなわち「参加調査型」情報に分類し、それぞれの現状を調査するとともに、後者については新たな収集・蓄積・開示の方法を実際の都市・市街地で試行することを通じて既存の手法とは違った可能性を確認した上で、都市計画・まちづくり分野での「都市の情報」の収集・蓄積・開示の方法の総合化に関しての考察を行うことを目的とした。
本年度は後者について、(1)商店街のアーケード下に掲揚される「まちづくりフラッグ」を開発・実践して、それらが市民への都市の情報の開示や収集にとってどのような意味を持つか、また、(2)スマートフォンを入力・閲覧のための端末として都市の景観に関する住民の個人的感想を記入し、さらに景観に関する思考を醸成するであろうシステムを開発して、そのシステムで収集・蓄積される情報の質や量が「都市の情報」の収集・蓄積・開示の方法の総合化にとってどのような意味を持つか、の2つについて実践的・実験的な取り組みを行い検討した。
以上から、「行政調査型」と「参加調査型」の情報はそれぞれが対象とするものが異なっていることや、後者はその調査プロセス自体が住民の都市に関する関心を喚起させ昨今の参加型まちづくりの一翼を担うことが確認できた。したがって、両者を総合化した収集・蓄積・開示のシステムを築くことが都市そのものやそこで暮らす市民生活が高度化・複雑化している現代都市において必要不可欠であるということが指摘できた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 地域情報を共有するまちづくりフラッグの開発2012

    • 著者名/発表者名
      饗庭伸、真鍋陸太郎、白石祐也、川原晋、杉崎和久、平田徳恵
    • 雑誌名

      日本建築学会技術報告集

      巻: (掲載予定)

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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