研究概要 |
平成20年3月末現在、全国で策定されている(一般型)地区計画5,253地区のうち非線引き白地地域で策定されている地区計画(以下、白地地区計画)16地区を、国土交通省が監修した「地区計画の手引き」等を用いて抽出した。地区計画の策定要件(都市計画法第12条の5第1項第2号のイ・ロ・ハ)別では、イ型(開発事業が行われる、冬は行われた区域)が13地区、ロ型(無秩序な市街化が行われ、又は見込まれる区域)が2地区、ハ型(現に良好な住宅地が形成されている区域)が1地区であった。 続いて、白地地区計画を有する自治体ヘアンケート調査(平成21年7月に実施、回収率100%[13市/13市])及び資料請求(地区整備計画、都市計画図、農振整備計画図など)を行った。これらを用いて、白地地区計画16地区について、白地地区計画に関する詳細なデータベース(地区整備計画の内容、策定経緯、土地利用現況など)を構築し、全国の白地地区計画に関する地区カルテを作成した。 これらのデータを踏まえて、白地地区計画を「地区計画の策定要件、地区計画策定当時の土地利用現況、既存の用途地域との位置関係」から類型化し、8地区(飯綱高原都市計画区域にある長野市の飯綱高原地区、友部都市計画区域にある笠間市の南友部地区、他6地区)の白地地区計画を詳細対象地区として選定した。また、次年度からめ現地調査のために必要な基礎情報を整理し、それぞれの調査項目を設定した。
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