本研究は、人口減少・高齢化時代に適応できる地域の自治力再生や持続可能な地域経営を実現するための方策を明らかにすることを目的としている。特に、地域再生の取り組みの一貫としてコミュニティプランの策定に力を入れている自治体を踏査し、地域課題の解決に結びつくコミュニティプラン策定手法とその展開プロセスについて考察した。 コミュニティプランは、単なる計画書を意味するものではなく、十分かつ適切な住民参加による学習、人材育成、地域と行政の関係適正化などのプロセスを踏襲したものであり、地域力の限界を補う行政支援や外部からの中間支援の存在が極めて重要であることの示唆を得た。 東日本大震災を受け最終年度では、被災地を対象に地域コミュニティ再建のための復興まちづくり計画のあり方を実践的に研究した。
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