研究課題
若手研究(B)
明治期後半の東京における私立病院の立地と建築的実態の一端を、新史料の発掘により明らかにした。立地については高台などの療養に適した環境と、交通の便を重視する傾向が捉えられた。建築については、明治40年代に外観意匠の洋式化と近代的な医療設備の導入が顕著にみられた。病室は、各時期を通じて和式・洋式とも重用され、患者の快適性を重視した療養空間の確保が目指されていたと捉えられる。