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2009 年度 実績報告書

応力波パルス負荷方式による衝撃押込み硬度及び破壊じん性測定装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21760563
研究機関岡山理科大学

研究代表者

中井 賢治  岡山理科大学, 工学部, 講師 (70388924)

キーワード構造・機能材料 / 機械材料・材料力学 / 応力波 / 衝撃押込み硬度 / ホプキンソン棒
研究概要

ホプキンソン棒(直径6mmのマルエージング鋼製の長さ600mmの2本の弾性棒)を利用した衝撃押込み硬度試験装置の設計・開発を行なった。先端に正四角錐形状のダイヤモンド(超硬合金)圧子を装着した入力棒と、出力棒の間に挟まれた円柱状試験片(直径6mm,長さ6mm)の衝撃圧縮により、衝撃押込み硬度試験を行なった。試験片に作用する衝撃圧縮荷重については、出力棒に透過するひずみ(ひずみゲージにより測定)×出力棒の断面積(=28.26mm^2)×出力棒のヤング率(=182GPa)から求めた。また、試験後に試験片表面に残っている圧痕の対角線長さを顕微鏡により計測し、その計測値と衝撃圧縮荷重の最大値を、通常の静的な押込み硬度評価式に代入し、「衝撃押込み硬度」を決定した。試験片として、3種類のアルミ合金Al6061-T6, Al2017-T4, Al7075-T6を用いた。現在までに得ている結果をまとめると、以下のようになる。
1. 入力棒先端に反力質量(SUS304;直径30mm,長さ50mm)を取付けることにより、試験片に対して繰返し圧縮負荷するパルスを回避することができ、初期の圧縮負荷パルスのみによって生じた初期圧痕を試験片表面に残すことに成功した。
2. すべてのアルミ合金において、衝撃押込み硬度の差はほとんどない。
今後は、本試験装置を用いて、他の延性材料(鉄鋼,チタン合金,工業用純チタン)そして、脆性材料(ソーダガラス,アルミナ)についても「衝撃押込み硬度」を決定する予定である。また、インストロン試験機を用いてこれら材料の静的押込み硬度を求め、押込み硬度に及ぼす負荷速度の影響を定量的に明らかにする予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 一方向強化カーボン/エポキシ積層複合材の衝撃圧縮破壊挙動:直交異方性材料の主軸3方向における特性2009

    • 著者名/発表者名
      横山隆
    • 雑誌名

      日本材料学会誌「材料」 58巻

      ページ: 887-894

    • 査読あり
  • [学会発表] 高分子材料の衝撃引張り応力-ひずみ特性の決定2010

    • 著者名/発表者名
      中井賢治
    • 学会等名
      (社)日本非破壊検査協会主催 第41回応力・ひずみ測定と強度評価シンポジウム
    • 発表場所
      大田区産業プラザ(Pio)(東京都)
    • 年月日
      2010-01-08
  • [学会発表] AA6061-T6板FSW継手の板厚方向の衝撃圧縮特性:接合条件の影響2009

    • 著者名/発表者名
      中井賢治
    • 学会等名
      日本実験力学会主催 第4回実験・流体力学および固体力学における先端科学技術の進歩に関する国際シンポジウム
    • 発表場所
      朱鷺メッセ:新潟コンベンションセンター(新潟市)
    • 年月日
      2009-11-28
  • [学会発表] AA6061-T6板FSW継手の板厚方向の衝撃圧縮特性:接合速度の影響2009

    • 著者名/発表者名
      中井賢治
    • 学会等名
      日本実験力学会主催 2009年度年次講演会
    • 発表場所
      拓殖大学 国際教育会館(東京都)
    • 年月日
      2009-08-06
  • [学会発表] 高分子材料の衝撃圧縮応力-ひずみループの測定:円柱状試験片の細長比及び潤滑剤の影響2009

    • 著者名/発表者名
      中井賢治
    • 学会等名
      (社)日本機械学会主催M&M2009材料力学カンファレンス
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター(札幌市)
    • 年月日
      2009-07-24
  • [備考]

    • URL

      http://www.ous.ac.jp/MECH/yokoyama/

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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