研究課題
若手研究(B)
三点曲げ靭性試験の変形初期段階では、き裂先端部の微細組織は大傾角粒から亜結晶粒に変化し、変形双晶が形成しないことをFIB/TEMを用いた変形組織観察から確認した。き裂進展経路となる双晶形成を抑制することは、き裂先端の鈍化を可能にするため、靭性向上につながることを明確にした。一方で、ディンプル近傍では、亜結晶粒とナノサイズからなる変形双晶の存在を観察した。これは、第二相粒子が粒子割れや界面剥離などの微少破壊を起こす応力よりも、双晶形成に必要な応力よりも大きいためと考えられる。
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