研究概要 |
TiO_2を部分的に窒化した酸窒化チタンをTiO_2粉末とTiN粉末の固相反応により作製した.出発原料の混合比を調節することにより,マグネリ相Ti_nO_<2n-1>(n=9~5)の各相に制御できることが分かった.このマグネリ相酸窒化チタンでは,酸化チタンに比べてゼーベック係数が減少するものの導電性が大幅に向上した.また,マグネリ相化により結晶構造に周期的な欠陥が導入された結果,フォノン散乱効果が増大し,熱伝導率が大幅に低減した.これらの効果により,TiO_2に比べて飛躍的に高い熱電性能が得られた.
|