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2011 年度 実績報告書

コロナ帯電を用いた超低光損失機能素子の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21760572
研究機関北見工業大学

研究代表者

酒井 大輔  北見工業大学, 工学部, 非常勤研究員 (10534232)

キーワードコロナ帯電処理 / 屈折率変調 / ガラス / 低光損失
研究概要

3年度目となる本年度は、1年度目・2年度目に行ってきた、コロナ帯電処理によるガラスへの屈折率分布の転写に関する知見をもとに、以下の内容を実施した。
1.様々な構造テンプレートを用いた転写を行い、光損失低下への有効性を検証
2.より光損失を低下するための手段について検討
3.応用に向けて、大面積をコロナ帯電処理するためのコロナ帯電装置を設計
その結果、以下のようになった。
1.構造テンプレートの周期が大きくなるにつれ、コロナ帯電処理によるガラスの屈折率低下量が大きくなることが分かった。これにより、コロナ帯電処理部分とマスクされた未処理部分との屈折率変化は、1年度目の10^<-4>オーダー以下から10^<-3>オーダーまで向上させることができた。これにより、可視波長域での透過率計測で、光損失の低下を確認できた。
2,1.の実施結果として光損失を低下できた反面、従来、構造性反射防止に用いられてきた、サブ波長構造のような微細なパターンの転写では、コロナ帯電処理だけで十分な屈折率変調を得ることは困難であると判断された。更に光損失を抑える手段として、1.の屈折率変調と、ガラス表面の形状変化の組み合わせについて検討した。ガラス表面の形状を変形させる方法として、屈折率変調パターンが転写されたガラスを急加熱することで、そのパターンに対応してガラス表面が凹凸化するという現象を見つけることができた。
3.応用に向けた大面積処理のため、電極に金属ワイヤーを用いた大型コロナ帯電処理装置を作製した。これまでの実験では20mmφ程度だった処理領域を、100mm角の領域に対して均一に処理することが可能となった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] コロナ帯電処理ガラス基板を利用したレリーフ構造の形成2011

    • 著者名/発表者名
      酒井大輔,福田隆史,原田建治
    • 学会等名
      Optics & Photonics Japan 2011
    • 発表場所
      大阪大学
    • 年月日
      2011-11-29

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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