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2011 年度 実績報告書

超高温組織安定性を有するコーティングの開発とニオブ基合金への適用

研究課題

研究課題/領域番号 21760591
研究機関北海道工業大学

研究代表者

齋藤 繁  北海道工業大学, 創生工学部, 准教授 (30382477)

キーワードレニウム-クロム-ニオブ / 実験状態図 / タイライン / 金属間化合物 / 組織安定性
研究概要

本研究が提案するバリアコーティング(Nb基合金/バリア層(Re基合金)/アルミナイド/(Al_2O_3皮膜)に関して、実験による状態図の作成および拡散対による拡散パスの決定から、コーティングシステムの構造について検討した。
■実験によるRe-Cr-Nb系状態図
・γ固溶体相とχ相、χ相とσ相およびχ相とα固溶体相のタイライン組成がそれぞれ明らかになった。
・χ相とσ相のタイライン組成より、σ相へのNb固溶量は約2at%であった。
・χ相とα固溶体相のタイライン組成より、χ相へのCr固溶量は約40at%であった。
⇒これらの各相のタイライン組成は、Nb基合金とバリア層との相関係を明らかするための基礎的な情報である。
■1500℃におけるRe-W-Nb系χ相へのPtおよびAlの固溶挙動
・5at%Pt添加した合金によるχ相へのPt固溶量は、約3at%であった。
・5at器Ptおよび25at%Al添加したRe-Nb-W合金によるz相へのAl固溶量は約2at%であり、Ptは全く固溶しない。
⇒χ相にAlが含有していない場合、Ptを固溶する。一方、χ相にAlが含有している場合、Ptを固溶しないことが明らかになった。
■拡散対による拡散パスの決定
Nb上にReめっきを施し、熱処理によりNb上に形成するRe-Cr(-Nb)系合金層を形成させた。これらの結果から、Nbとバリア層の層構造について、以下のことが得ちれた。
・1300℃で6min熱処理後、Re-Cr-Nb系χ相が約5μmの厚さで層状に形成した。
■総括
・Nb上にRe-Cr(-Nb)系バリア層を適用する場合、成膜プロセスの観点から、Cr拡散処理法によりx層を形成させることが達成でき、χ層上にアルミナイド層を形成させることが可能となった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Tie-Line Compositions of the σ and (γ, δ) Phases in the Re-Cr-Ni System at 1573K2011

    • 著者名/発表者名
      齋藤繁
    • 雑誌名

      Materials Transactions

      巻: 52巻12号 ページ: 2144-2177

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Re-Ni二元系におけるγ相とδ相の共役組成2011

    • 著者名/発表者名
      齋藤繁
    • 雑誌名

      日本金属学会誌

      巻: 75巻9号 ページ: 479-484

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 1573KにおけるRe-Cr-Ni系σ相と(γ,δ)相の共役組成2011

    • 著者名/発表者名
      齋藤繁
    • 雑誌名

      日本金属学会誌

      巻: 75巻6号 ページ: 361-365

    • 査読あり
  • [学会発表] Nb上に形成するRe-Nb系化合物層のCr蒸気拡散処理による層構造2011

    • 著者名/発表者名
      齋藤繁
    • 学会等名
      日本金属学会
    • 発表場所
      沖縄コンベンションセンター
    • 年月日
      2011-11-09
  • [備考] 材料システム研究室HP

    • URL

      http://www.hit.ac.jp/~zairyo-system/

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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