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2010 年度 実績報告書

高品位鋳造・接合を目的とした振動下における充填性向上に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21760602
研究機関独立行政法人水産大学校

研究代表者

田村 賢  独立行政法人水産大学校, 海洋機械工学科, 助教 (20367832)

キーワードキャビテーション / 鋳造 / 振動 / 相界面 / 充填性向上
研究概要

鋳造・接合技術の向上に寄与することを目的とし,振動下における溶融合金(溶湯)の充填性向上に関する基礎研究を行なった.まず,振動下において溶湯(固液共存状態)の充填性が向上する機構を明らかにし,効率的な応用技術を確立するため,金属溶湯の代わりに油脂および水(透明かつ室温で凝固しない液体)を用いて,2相界面における混合挙動を調べた.この液相を取り扱った研究過程で得られた物理・化学的な知見を環境影響評価法へ応用した結果を国際学術誌:Ecotoxicology and Environmental Safety誌にて公表した.
また,合金溶湯の凝固過程(複数の相が存在)における振動印加の影響を潜熱の放出挙動と形成組織の形態および湯流れ性の関係に着目し,共晶系Al-Si合金にて調査した.振動印加下の凝固過程においては,振動印加に起因するとみられる溶湯温度の局所的な変動を計測でき,振動印加処理した溶湯には流動性の向上が見られた.初晶Siの晶出が完了した共晶温度付近においても溶湯に機械的な刺激を与えることで初晶Si粒子の微細化が可能となることが実証できた.また,振動印加効果と対比させるために異種溶湯の混合による非平衡組織の形成について調査し形成組織内部と材料強度の関係を評価した.これらの結果は,日本鋳造工学会第159回全国講演大会および同第160回全国講演大会にて公表しており,現在準備中であるが,学術誌にての公表をもって区切りとする予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Bioassay technique using seed shrimps for comparative studies regarding the aquatic acute lethality of biodegradable lubricants2011

    • 著者名/発表者名
      S.Tamura, S.Ezoe, C.Sasaki
    • 雑誌名

      Ecotoxicology and Environmental Safety

      巻: 74 ページ: 1578-1585

  • [学会発表] アルミ合金溶湯の非平衡化処理による初晶Si粒子の分散挙動と靭性向上2012

    • 著者名/発表者名
      田村賢
    • 学会等名
      日本鋳造工学会
    • 発表場所
      吹上ホール(名古屋市)
    • 年月日
      2012-05-29
  • [学会発表] 振動下におけるAl-Si合金のSi粒晶出分布挙動と流動性2011

    • 著者名/発表者名
      田村賢
    • 学会等名
      日本鋳造工学会
    • 発表場所
      くにびきメッセ(松江市)
    • 年月日
      2011-10-17

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公開日: 2013-06-26  

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