銅二核構造を有するγ-Keggin型シリコタングステート[γ-H_2SiW_<10>Cu_2(μ-1,1-N_3)_2]^<4->(I)がジアゾ化合物を用いたオレフィンのシクロプロパン化反応の良い触媒前駆体となることを見出した。種々のオレフィン類が効率的に対応するシクロプロパンへと変換可能であった。さらに、新規バナジウム二置換ホスホタングステート[γ-H_2PV_2W_<10>O_<40>]^<3->(II)が、過酸化水素を酸化剤とした環状アルカンのヒドロキシル化反応に対して、≧98%のアルコール選択性、≧80%の過酸化水素有効利用率を示した。
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