研究概要 |
5,10,15,20-tetrakis(pentafluorophenyl)porphyriniron(III)chloride[Fe(TPFPP)Cl]を用いた可視光照射下でのシクロヘキサンの光酸化において,固体塩基が存在すると1,2-エポキシシクロヘキサンの選択性が飛躍的に向上することを見出した.固体塩基がない場合は鉄ポルフィリン錯体が増感剤として働き,アリル位酸化が進行した.様々な固体塩基を検討した結果,ハイドロタルサイトを用いた時に最も高いシクロヘキセンの転化率及び1,2-エポキシシクロヘキサンの選択性を示した.
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