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2009 年度 実績報告書

タンパク質の安定性向上技術の開発とバイオ燃料生産への応用

研究課題

研究課題/領域番号 21760638
研究機関神戸大学

研究代表者

田中 勉  神戸大学, 自然科学系先端融合研究環重点研究部, 助教 (90436551)

キーワードタンパク質 / 酵素 / 熱安定性
研究概要

本年度は酵素を用いたタンパク質の安定化技術について検討を行った。モデルタンパク質として赤色蛍光タンパク質EGFP、及び抗EGFR抗体を用いた。これらのN末端及びC末端に酵素の基質配列となるタグ配列を導入した発現ベクターを構築し、大腸菌発現系を用いて発現、精製を行った。また、タグを付加した発現タンパク質は、蛍光及び抗原結合能を維持していることが確認され、タグの付加はタンパク質の機能に影響を与えないことが明らかとなった。その結果から、これらのタグ配列付加タンパク質を大量生産する事に成功した。続いてこれらのタンパク質をタンパク質連結酵素を用いて連結した。反応はタンパク質と酵素を混合するだけであり、非常にシンプルである。連結されたかどうかをSDS-PAGEにより確認したところ、酵素を添加したときにのみ低分子量のバンドが確認された。タグを付加しないタンパク質、及び酵素が存在しないときではバンドの移動は見られなかった。これより、酵素を用いてタンパク質を環状化することに成功した。また、この環状化されたタンパク質はその後も蛍光を維持しており、昨日を維持している事が明らかとなった。更に、これらのタンパク質を大量生産し、酵素を添加する事で環状化タンパク質を大量に調製する事にも成功した。これらのタンパク質の安定性評価について、現在CDスペクトル及び蛍光測定、抗原への結合活性を指標として評価を行っているところである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 酵素を用いた抗体結合ドメインー機能性タンパク質調製法の最適化2010

    • 著者名/発表者名
      坂本崇幸、田中勉、近藤昭彦
    • 学会等名
      化学工学会 第75年会
    • 発表場所
      鹿児島大学(鹿児島県)
    • 年月日
      2010-03-20
  • [学会発表] Enzyme-mediated Antibody-Protein conjugation2009

    • 著者名/発表者名
      Takayuki Sakamoto, Tsutomu Tanaka, Akihiko Kondo
    • 学会等名
      APBioChEC 2009
    • 発表場所
      神戸国際会議場(兵庫県)
    • 年月日
      20091124-20091128
  • [学会発表] Enzyme-mediated Site-specific protein modification2009

    • 著者名/発表者名
      Tsutomu Tanaka, Takayuki Sakamoto, Kanako Wakamura, Ryosuke Takase, Takuya Matsumoto, Shiori Sawamoto, Akihiko Kondo
    • 学会等名
      APBioChEC 2009
    • 発表場所
      神戸国際会議場(兵庫県)
    • 年月日
      20091124-20091128
  • [学会発表] Sortase-mediated Site-specific protein conjugation2009

    • 著者名/発表者名
      Tsutomu Tanaka, Takayuki Sakamoto, Kanako Wakamura, Ryosuke Takase, Takuya Matsumoto, Shiori Sawamoto, Akihiko Kondo.
    • 学会等名
      Enzyme Engineering XX
    • 発表場所
      Groningen, the Netherlands
    • 年月日
      20090924-20090928

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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