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2009 年度 実績報告書

効率的バイオエタノール生産を目指した代謝能および糖輸送能の複合的改変技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21760639
研究機関群馬大学

研究代表者

谷野 孝徳  群馬大学, 大学院・工学研究科, 助教 (50467669)

キーワード再生可能エネルギー / 二酸化炭素排出削減 / バイオマス / 発酵 / 微生物 / バイオエタノール / キシロースイソメラーゼ
研究概要

キシロース代謝経路としてキシリトールを代謝中間体として生産しないキシロースイソメラーゼ経路の酵母への導入手法の確立および、これを用いたキシロースからのエタノール発酵能の評価を実施した。Orpinomycessp.由来キシロースイソメラーゼ発現遺伝子カセットをδインテグレーション法により酵母Saccharomyces cerevisiaeゲノム上に多コピー導入することで、キシロースイソメラーゼ活性を有する酵母株の作成に成功した。また、この酵母株を用いキシロースを単一炭素源としたエタノール発酵が可能であった。現在までにキシロースイソメラーゼ発現遺伝子カセットを酵母ゲノム上へ組込み、酵母にキシロースイソメラーゼ経路によるキシロース代謝能を付与した例は報告されていない。ゲノム上への目的遺伝子組み込みは遺伝子組換えの安定性が高く産業利用に適した手法であり、本研究成果は競争が激化している当該分野において非常に重要性の高いものである。また、副生産物であるキシリトール生産を抑制するため、キシリトール生産反応に関与していると考えられる非特異的アルドースレダクターゼをコードするGRE3を欠損させた酵母株を作成し、キシロースイソメラーゼ経路によるキシロース代謝経路を導入した。その結果、キシロースからのエタノール発酵において副産物であるキシリトールの生産量が減少し、エタノール生産量の向上が見られた。さらにキシロース消費速度並びにエタノール生産性の2倍以上の向上が確認された。発酵培地中にキシリトールを添加した発酵実験結果から、キシロースイソメラーゼ経路によるキシロースからのエタノール発酵ではキシリトールが阻害剤として働き、キシリトールの複製産を抑制することが発酵効率の向上において非常に重要であることを明らかとした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Bioethanol fermentation from mixed sugar by the recombinant yeast with xyloseisomerase pathway2009

    • 著者名/発表者名
      谷野孝徳
    • 学会等名
      APBioChEC'09(Asia Pacific Biochemical Engineering Conference 2009)
    • 発表場所
      神戸国際会議場(兵庫県)
    • 年月日
      2009-11-25

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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