研究課題
感圧塗料を用いた面計測法は強度法、寿命法が存在する。強度法では発光量をかせぐことができるが、計測上、リファレンス画像が必要となる。それに対し寿命法はリアルタイムにリファレンスを計測できる利点があるが、限られた時間で発光量をかせぐことができない。そのため定常流での適用に実績があるが、非定常流における計測、特に時系列で試験体が変形、変動、移動する計測は不可能である。本研究は従来法の利点を融合し、このような非定常面計測においてリアルタイムでリファレンスを取得する非定常感圧塗料計測システムを研究開発する。平成22年度は、昨年度開発した2色発光を有する非定常感圧塗料について懸案となっていた応答性を、衝撃波管を用いて評価した。これはマイクロ秒オーダーで圧力変化を作り出すことが出来、それに対する時間遅れから応答性を評価した。用いた色素が要因ではなく、基盤が応答性に影響することが確認された。基盤としてTLC (thin-layer chromatography)プレートを用いた塗料では、応答性が80マイクロ秒であり、非常に高い応答性を有することが示せた。昨年度は視差によりステレオアダプターを適用した分光画像計測に課題が残った。22年度はそれを踏まえ、カラー高速カメラを用いることで、視差の無い、同時分光画像計測を可能とした。流体現象としてフラッタ現象への適用を行い、本研究で開発した計測システムの有効性を示すことができた。
すべて 2010
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (5件)
Sensors
巻: 10 ページ: 9979-9807
巻: 10 ページ: 6836-6847
Bulletin of the American Physical Society
巻: 55 ページ: 388
第38回可視化情報シンポジウム講演論文集
巻: 30 ページ: 191-194
AIAA paper
巻: 2010-4798