本研究では海上油田の産出等に用いられるライザー管を対象とし、VIV(Vortex Induced Vibration渦励起振動)発生時の振動モードの遷移が起きたときの過渡的応答を模型試験と数値計算を用いて調べた。その結果、周期的にモード遷移を与えた場合、準静的に一定の振動モードでVIVが発生する場合と比較してVIVの振幅が小さくなることが分かった。またこの効果はある特定のVIVの振幅が発達する前にモード遷移を起こし、その発達を妨害するので、短周期の変動や振幅が十分に発達したあとでの変動では効果が薄いことが分かった。
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