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2011 年度 実績報告書

水中音を用いた航行船舶の識別に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21760674
研究機関独立行政法人海上技術安全研究所

研究代表者

今里 元信  独立行政法人海上技術安全研究所, 運航・物流系, 主任研究員 (80443240)

キーワード水中音響 / 海上監視 / 音源抽出技術 / 雑音除去処理
研究概要

海上監視システムに有効なセンシング技術手法のひとつに水中音観測がある。本研究の目的は,ハイドロフォンを利用した水中音観測を行い,監視水域を航行する船舶の水中音特性を把握し,航行船舶の識別技術を確立することである。
そのためには,船舶音以外の雑音を含む水中音から船舶音のみを抽出する技術が必要である。そこで音声工学分野等でコンピュータによって聞きたい音源を分離抽出するための様々な研究が行われており,水中音においても分離抽出技術を採り入れることを考える。これにより,港湾などにおいて入港を許可していない船舶や不審船等の侵入監視や密漁船監視およびその他の領海警備などに役立てられると推考する。
以下に平成23年度に実施した研究および成果について列挙する。
・航行船舶の水中音データ収集のため,実海域等における水中音観測実験を実施した。
・航行船舶の方位推定算出手法の開発を行うため,観測船を中心に周回航行する対象船の水中音観測実験を実施した。
・観測実験において雑音の混入が発生したため,後処理に雑音除去処理の導入を検討した。
・線形予測法による音響解析手法を用いた船舶水中音の解析に関する検討評価を行った。
・水中音観測下における接近船舶の水中音検知に関する検討評価を実施した。
・水中音特性から航行船舶の識別に関する手法について検討評価した。
・オクターブ分析に基づく水中音特性から,航行船舶の水中音検出に関して検討した。
・これまでの研究のノウハウを生かし,数隻の水中音特性の検出および識別について検討評価を行うとともに構築したアルゴリズムの有用性について確認できた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 水中音観測による海上監視システム2012

    • 著者名/発表者名
      今里元信
    • 雑誌名

      船と海のサイエンス

      巻: 2012Winter ページ: 18-20

  • [雑誌論文] Development of Marine Surveillance Technology by Sensing Underwater Sound2012

    • 著者名/発表者名
      今里元信, ほか4名
    • 雑誌名

      Award Papers of Japan Institute of Marine Engineering 2011

      巻: (投稿中)

    • 査読あり
  • [学会発表] 航行船舶の水中音監視技術の開発2012

    • 著者名/発表者名
      今里元信, ほか2名
    • 学会等名
      安全工学シンポジウム2012
    • 発表場所
      日本学術会議(東京都内)(投稿中)
    • 年月日
      20120705-20120706
  • [学会発表] 水中音による海上監視技術の開発2012

    • 著者名/発表者名
      今里元信, ほか2名
    • 学会等名
      第12回海上技術安全研究所研究発表会
    • 発表場所
      海上技術安全研究所
    • 年月日
      20120618-20120619
  • [学会発表] 水中音観測による海上監視技術の開発2011

    • 著者名/発表者名
      今里元信, ほか2名
    • 学会等名
      (社)日本機械学会Translog2011
    • 発表場所
      川崎市産業振興会館
    • 年月日
      2011-12-09
  • [学会発表] 接近船舶監視のための水中音観測2011

    • 著者名/発表者名
      今里元信, ほか2名
    • 学会等名
      安全工学シンポジウム2011
    • 発表場所
      機械振興会館(東京都内)
    • 年月日
      2011-07-08

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公開日: 2013-06-26  

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