本研究の申請時の計画書通りに研究が進行したと考えている。 1、精製PCSS蛋白質を用いた結晶構造解析 本年度は、Rad51蛋白質精製とPsy3/Csm2二量体の試験管内の再構成を用いて、蛋白質研究所内の研究室との共同研究により、様々な試行錯誤の結果、結晶構造解析を完了した。その結果を踏まえ、PCSS複合体の立体構造が分かった場合、得られた知見を元に様々なアミノ酸置換変異体を作製し、その解析を終えている。現在、構造的な知見と実際の実験結果を合わせて論文作成を行っているところである。 2、Srs2蛋白質の機能解析 本年度は、分裂酵母でPCSS複合体の一つと相互作用することが知られているSrs2蛋白質と出芽酵母PCSS複貧体の関係性を調べた。様々な解析の結果、Srs2蛋白質とPCSSまた蛋白質との関係は見いだせなかった。しかしながら、出芽酵母におけるSrs2蛋白質の機能解析に関する報告がないことから、その解析結果を無駄にしないため、現成論文作成を行っているところである。この解析により減数分裂期における相同組換え反応の全体理解か探まったと考えている。
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