H21年度 KaiCタンパク質のウエスタンブロット解析により発現を確認することができた.大腸菌によるプロクロロコッカスの形質転換を試みたが、安定した形質転換体を得ることはできなかった。 H22年度 そこでアンチセンスオリゴヌクレオチドによるKaiCタンパク質発現レベルの抑制に取り組んだ。発現レベルはわずかに抑制された。しかし生育面での明確な生理作用の結果は得られていない。より分解活性に耐性の修飾オリゴであるLNAでも同様の解析を行っている。プロクロロコッカスでは未知だがこのオリゴは標的RNAに対する特異性が高いことが知られている。プロクロロコッカスは徐々に光照度をあげる日周期下で培養すると比較的強い光のもとでも安定して増殖する。しかし培養のための光照射を暗期の直後から当てると死滅しやすいことが分かった。LNA添加によってKaiCの明確な抑制ができるようにしてから、KaiC発現抑制培養において光照度の日周変化での増殖低下を確認する。
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