研究課題
標本試料における化学固定の影響評価:グルタール・ローズベンガル・ホルマリン・エタノール等、生物試料で一般的に用いられる化学的固定剤について、そのアミノ酸窒素同位体比への影響評価を行った。これまでの魚類のほかに、各種の含アミノ酸・含タンパク物質、土壌・水生生物について、実験的化学固定したものとそうでないもののアミノ酸窒素同位体比を比較した。この結果、両者に有意な差が認められないことが確認された。貝類における殻内・筋肉組織・餌生物問のアミノ酸安定同位体比分布:天然で捕獲した巻貝、実験で飼育された巻貝数種、それらの餌生物について、アミノ酸窒素安定同位体比を測定し関係を解析した。その結果筋肉組織と殻内有機物とのアミノ酸分布は、一致することが明らかとなった。餌生物との関係についても、研究代表者らのグループで各種の水界生態系生物について見出した結果と整合性があることが明らかとなった。陸上土壌生物におけるアミノ酸安定同位体比分布:森林土壌等に生息する数種の生物とその餌とされる物質について、アミノ酸窒素同位体比の測定を行った。結果については現在考察をすすめているところである。
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Earth, Life, and Isotopes (Eds. Ohkouchi, N, Tayasu, I., and Koba K.) (in press)
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