食害や環境ストレスによって活性されるカルシウム依存性タンパク質リン酸化酵素(Calcium-Dependent Protein Kinase:CPK)とそれらの基質タンパク質に着目し、食害および高温ストレスに曝されたシロイヌナズナにおける遺伝子転写制御の分子機構の解明を試みた。CPK変異体を用いた解析等により、CPK3とCPK13による基質タンパク質(HsfB2a[転写因子]など)のリン酸化は防御遺伝子と熱ショック遺伝子の発現誘導において重要であり、これらのCPKはリン酸化する基質ターゲットを変化させ、様々なストレス環境下において多様な役割を担うことが示唆された。
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