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2009 年度 実績報告書

花粉管先端生長における活性酸素種生成酵素の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 21770054
研究機関東京理科大学

研究代表者

賀屋 秀隆  東京理科大学, 理工学部, 助教 (80398825)

キーワード活性酸素種 / 酵素 / シロイヌナズナ / 花粉管 / シグナル伝達 / 植物
研究概要

受粉後の花粉細胞は,花粉管を胚珠に向かって一方向に先端生長させる.この花粉管の先端生長において活性酸素種(ROS)が重要な役割を担っている.花粉管先端でのROS生成にはNADPH oxidaseをコードするrboh遺伝子が関与している.本研究では,花粉管先端生長のメカニズムを解明することを目的に,シロイヌナズナの花粉管先端でのROS生成を担うと推測されるAtrbohH,AtrbohJの機能解析をおこなう.本年度の研究により次のことを明らかにした.
1. ヒト培養細胞HEK293T細胞を用いた異種発現解析により,AtrbohH,AtrbohJは共にROS生成能を持つことを明らかにした.また,AtrbohH,AtrbohJは,Ca^<2+>イオノフォアであるイオノマイシンによって活性化されるが,EF-hand motifに変異を導入するとこの活性化が観察されないことから,EF-hand motifへのCa^<2+>結合により活性化されることを示唆した.さらに,脱リン酸化阻害剤であるカリクリンAにより活性化されること,イオノマイシンとカリクリンAの両者によって相乗的に活性化されることも明らかにした.
2. プロモーターGUS解析・RT-PCRによる組織特異的発現解析により,AtrbohH,AtrbohJ遺伝子は花粉特異的に発現していることを明らかにした.
3.atrbohH,atrbohJ突然変異体を単離したが,顕著な表現型異常は観察されなかった.このことから,AtrbohH,AtrbohJ遺伝子は冗長的に機能していることが示唆された.次年度,atrbohH;atrbohJ二重突然変異体を作出し,表現型を観察する予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 植物のストレス応答・形態形成における活性酸素種の積極的生成とその制御2009

    • 著者名/発表者名
      賀屋秀隆
    • 雑誌名

      実験医学活性酸素シグナルと酸化ストレス 27

      ページ: 2382-2389

  • [学会発表] Functional characterization and diversity of Arabidopsis NADPH oxidaseproteins, AtrbohA-J, involved in production of reactive oxygen species2009

    • 著者名/発表者名
      Hidetaka Kaya
    • 学会等名
      The 9th International Plant Molecular Biology (IPMB) Congress
    • 発表場所
      America's Center, St.Luis, Missouri, USA
    • 年月日
      20091025-20091030

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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