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2009 年度 実績報告書

小胞体からゴルジ体への蛋白質輸送における新規分子機構の解明と発生過程における役割

研究課題

研究課題/領域番号 21770066
研究機関北海道大学

研究代表者

小谷 友也  北海道大学, 大学院・先端生命科学研究院, 助教 (70419852)

キーワードMys蛋白質 / 特異的抗体 / 蛋白質相互作用 / 小胞輸送 / 遺伝子発現阻害
研究概要

Mys蛋白質は、我々がゼブラフィッシュにおいて新規に同定した蛋白質で、ほぼすべての脊椎動物のゲノムにこの蛋白質をコードする遺伝子が存在する。したがって、Mys蛋白質はすべての脊椎動物において普遍的な役割を果たす重要な蛋白質だと考えられる。Mys蛋白質と相互作用する蛋白質として、我々は、Sec23a、P4hala蛋白質を同定することに成功した。本研究では、Mys蛋白質の全長の中で非常に保存性の高いカルボキシル末端に対する抗体を新規に作製した。この抗体を用い、ヒト、アフリカツメガエルにおけるMys蛋白質の発現を確認することに成功した。これは、脊椎動物間でゲノムに高度に保存されている遺伝子が実際に蛋白質として発現していることを初めて証明したものである。次に、Mys蛋白質の発現場所を抗体によって解析した結果、細胞内のゴルジ体に局在することが明らかとなった。さらに、Mys蛋白質の過剰発現が細胞内においてどのような効果を及ぼすのかを調べるため、ヒト培養細胞でMys蛋白質を過剰発現させた。しかしながら、Mys蛋白質の過剰発現が及ぼす効果は見いだせなかった。蛋白質の発現を生化学的に解析した結果、Mys蛋白質を過剰発現させた細胞では、あらかじめ細胞内に存在したMys蛋白質が分解されていることが明らかとなった。これは、細胞内においてMys蛋白質の発現量を一定に保つ機構が存在することを示している。すなわち、Mys蛋白質の発現量を調節することが重要であることが示唆された。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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