研究課題
若手研究(B)
視覚の適応が引き起こす種分化が多くのシクリッドの種で起こってきた共通の現象であることを分子レベルで明らかにすることを目的として研究を行った。ヴィクトリア湖内の様々な深さに生息する様々な種を用いて、それぞれの種が生息光環境に光受容体を適応させていることを、視物質の配列と機能、それぞれの種の生息光環境を用いて解析を行った。その結果、ヴィクトリア湖の種は透明度や深さによって変化する光環境にLWS,RH1のアリルを適応させ進化してきたことが示唆された。またそれぞれの種の婚姻色はその種の視覚に吸収される環境光と最も重なりが大きく、同種に最も目立つことが明らかになった。これらの結果から、視覚の適応が引き起こす種分化がヴィクトリア湖のシクリッドで共通に起こってきた種分化の機構であることが明らかになった。
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Molecular Biology and Evolution in press
laparogramma.Gene 441
ページ: 67-73