研究課題
標本庫を通じた標本入手:日本(国立科学博物館、北海道大学、千葉県立中央博物館)および海外(タイ、アメリカ、イギリス、スウェーデン、中国、オランダ、デンマーク、ベルギー、オーストラリア、アルゼンチン)の各地における標本庫・共同研究者より、対象分類群の標本をタイプ標本も含め計約500点入手した。この中にはアフリカ、エクアドルなど、これまでヒメツチグリ属の報告がきわめてまれな地域の標本も含まれる。この大部分はDNA用に利用する許可を得ているため、全世界的なサンプリングが可能になった。野外調査:日本各地(北海道、鳥取、岩手)および海外(ハワイ)における野外調査を行い、計約200点のサンプルを得た。特にハワイにおいては15種を確保することができた。これは現地から報告されているほぼ全種をカバーするものであり、ハワイにおけるヒメツチグリ属の起源がどこにあるのかを解析するために貴重なサンプリングである。その他、別プロジェクトを通じて行った野外調査により、日本各地および海外(タイ、台湾、ニュージーランド、アルゼンチン)より新鮮な状態のヒメツチグリ属サンプルを入手することができた。これらはすべてDNA用保存用のバッファーとともに保管されており、次年度以降のDNA研究に用いられる予定である。DNAデータ:今年度および以前に得られたサンプルのうち、約100点からはすでにDNAを抽出した。そのすべてにおいて菌類のDNAバーコーディングマーカーである核ITS領域の塩基配列を決定済みである。
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Bulletin of the National Museum of Nature andScience, Series B (Botany) 35
ページ: 151-167
茨城県自然博物館総合調査報告書
ページ: 35-39
ページ: 41-44