研究2年目は、より大きなポリマー連鎖におけるペプチド断片の位置が、アミロイドの成長の割合に対して、どのような効果をもつかについて調べることを目的とした。2年目の研究の目的が、アミロイド線維の大きさの分布を特徴づけられるか否かに左右されることから、この特徴づけを分析し改良するための時間を設けた。 (A1)サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を用いて、アミロイドの成長の範囲と大きさの分析を行った。本手続きは、SEC実験においてアミロイドを使用するという新しい実験のプロトコルと理論の開発を含んでいる(現在投稿中)。(A2)透過電子顕微鏡グリッドに吸収され陰性染色されたアミロイド線維の大きさと幅を測定するための半自動化した手続きを開発した(投稿準備中)。(A3)従来のSDSゲル電気泳動実験のデンシトメトリーに基づいて、アミロイド内のたんぱく質量を測定する大量処理が可能な動的な分析方法を開発した(投稿準備中)。(A4)時間依存型のリガンド結合分析に基づいて表面での化学反応を測定する機能的な分析方法を開発した(投稿準備中)。(A5)顕微鏡プレート上の線維の蛍光イメージングに基づいて、半自動的にアミロイド線維の大きさの分布を測定する方法について研究した。
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