• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

ユビキチン化修飾によるペルオキシソームマトリクスタンパク質輸送の調節機構

研究課題

研究課題/領域番号 21770117
研究機関九州大学

研究代表者

奥本 寛治  九州大学, 理学研究院, 助教 (20363319)

キーワードタンパク質輸送 / 翻訳後修飾 / ペルオキシソーム
研究概要

ペルオキシソーム形成因子(ペルオキシン)の一つであるPex5pは、ペルオキシソーム移行シグナル1型(PTS1)の細胞質レセプターである。Pex5pは細胞質とペルオキシソーム間を行き来するシャトルレセプターとして機能し、ペルオキシソームマトリクスタンパク質輸送における鍵分子である。申請者は、RINGフィンガーを持つ2つのペルオキシソーム膜局在性ペルオキシンPex10pおよびPex12pからなる複合体が、Pex5pのユビキチン化修飾を触媒するE3として機能し、ペルオキシソームマトリクスタンパク質輸送を制御することを明らかにした。
本研究では上記研究成果をさらに発展させ、ユビキチン化Pex5pあるいは新規Pex5p結合因子の探索を含めた形で、ユビキチン化修飾を介したペルオキシソームマトリクスタンパク質輸送制御の詳細な分子機構を明らかにすることを目的としている。当該年度の研究で計画したように、種々の方法によりPex5p結合タンパク質の検索を行ったところ、Pex5p安定発現HeLa細胞を用いたPex5pの免疫沈降、およびその共沈物の質量分析により、新規Pex5p結合タンパク質の候補を一つ同定した。現在、このタンパク質のcDNAクローン単離を終え、Pex5pとの結合部位探索、および新規Pex5p結合タンパク質であるかどうかの検証実験を行っている。この新規Pex5p結合タンパク質は、Pex5pと結合することでペルオキシソームマトリクスタンパク質輸送に関与する可能性が高いと考えられることから、Pex5pのユビキチン化との関連を含めて解析を進める。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] The complex of RING peroxis, Pex10p and Pex12p, fuctions as an ub iquitin ligase for the PTS1 receptor Pex5p and regulates peroxisomal matrix protein import.2009

    • 著者名/発表者名
      奥本寛治、野田浩美、藤木幸夫
    • 学会等名
      第32回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2009-12-09
  • [学会発表] PINGペルオキシンPex10p-Pex12p複合体PTS1レセプターPex5pをユビキチン化し、Pex5pのペルオキシソーム-細胞質間のシャトリングを制御する。2009

    • 著者名/発表者名
      奥本寛治、野田浩美、藤木幸夫
    • 学会等名
      第61回日本細胞生物学会大会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      2009-06-03
  • [備考]

    • URL

      http://www.biology.kyushu-u.ac.jp/~taisha/

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi